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TSCAは有害物質規制法、Toxic Substances Controlの略です、
米国環境保護庁(EPA)は、2021/1/6において、有害物質規制法(TSCA)の第6条に基づき、5種類の難分解性、生体蓄積性および毒性を有する化学物質(PBT5物質)、当該物質を含有する製品および成形品の製造、加工および商業的流通を禁止および制限すると公表しました。
RoHS指令とは、EU(欧州連合)域内において、コンピュータ、通信機器、家電等の電気・電子機器について有害な化学物質の使用を禁止する指令です。生産から廃棄・処分にいたるまで、環境負荷や人の健康に害を及ぼす危険を最小化することを目的です。2006年7月01日より使用制限が実施され、RoHS指令による禁止物質は鉛(Pb)・水銀(Hg)・カドミウム(Cd)・六価クロム(Cr)・ポリ臭化ビフェニール(PBB)・ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)の6種類となります。規制物質が含有されている製品のEU地域への輸出が禁止されています。
当社では、ISO/IEC17025認定試験所として世界最大級の検査機関であるSGSの協力体制のもと、これらの規制物質の製品への混入測定を行っており、精密分析(ICP分析)しております。
高懸念物質(SVHC)の対象
2008年10月28日、第1次のSVHC候補15物質リストを発表して以来、第2次、3次…と2014年6月16日に更に、第11次、2018に第20次が公表され、これで、SVHCは合計197物質になりました。
SVHC特徴:
ハロゲンとは、元素周期律表において第17族に属する元素の総称です。
がこれに属します。主に電気・電子部分において、これらの元素のうち、塩素及び臭素が難燃剤の原料となります。
1990年代以降、これら難燃剤の生体蓄積性、焼却時の有害物質(ダイオキシン類)発生の危険性が指摘され、電気電子業界では銅張積層板(電子基板)について塩素及び臭素に頼らない技術(ハロゲンフリー技術)の確立が検討されてきました。
その後、フェノール系積層板やエポキシ系積層板の技術が開発され、近年は塩素及び臭素を含有しない製品は一般的に「ハロゲンフリー」として、多くの団体で規格が提示されています。
ソニーが、サプライヤーに提示している「ソニー技術標準:SS-00259 部品・材料における環境管理物質 管理規定」の一般公開版です。
この規定では、ソニー製品の部品・材料等に含有される物質のうち、地球環境と人体に著しい影響を持つとソニーが判断したものを「環境管理物質」と特定し、管理対象としております。その環境管理物質について、即時に使用を禁止する物質、全廃をめざす物質、適用除外項目を明確にし、ソニー製品への混入防止または削減状況の管理を行い、地球環境保全および生態系に対する影響を軽減することを目的としております。
プロポジション65に「対象製品」という明確な適用範囲の指定はなく、「暴露」する可能性があるもの、つまり物理的な体表面への接触、摂取、吸入(吸引)の可能性があるもの全てが対象製品になります。
また、閾値(規制濃度)は全ての物質で定められているわけではありません。和解協定などを含む一部において閾値が設定されているものもありますが、一律に決まった規制値はなく、有害性の警告をしなかった場合の罰則(罰金)は、1日1製品1台あたり2,500ドルなので、無視できません。
多数、海外ISO/IEC17025認定試験所のご協力のもとで対応できる範囲が広くなりました。